『お火焚大祭(おひたきたいさい)』は、神道、天台山嶽仏教、修験道が融合した祭礼で、太郎坊宮の象徴とも
いうべき大祭儀です。
全国屈指の規模を誇る神道護摩行事であり、各地から納められるご神木(護摩木)は、数万本を超えます。
祭儀当日は数十名の神主や修験者らが装束を正して祭場に参入。
御神火を奉じて列をなす姿は実に厳かなものです。
そして、神域と俗世を隔てる結界において、山伏問答がなされます。
修験道とは、如何なるものか ―
修験者の心得とは、如何なるものか ―
張り詰めた空気の中で、粛々と問答が繰り広げられます。
ぜひ、実際の問答に耳を傾(かたむ)けてみて下さい。
厳粛に執り行われる祭儀では、国家安泰、天下泰平と共に、皆様の幸福を願い、神主や修験者が真摯に祈りを
奉げます。
正午には、神域に設けられた護摩壇に御神火が燈されます。
護摩壇に燈された御神火は瞬く間に広がり、神域には御神煙が立ち込めます。
当日お参りになった方は、この御神煙を浴びて身も心も清らかとなり、諸願成就、心身守護の大いなる御神徳
を頂きます。
立ち込めていた御神煙が晴れると、皆様の願いが籠ったご神木が焚き上げられます。祭場に読経が響く中、修験者が護摩壇にご神木を投じ、願いを天高くまで届けます。
太郎坊大神様のご加護により皆様の毎日が平安であることをお祈り申し上げ、ご案内のご挨拶と致します。
令和6年 お火焚大祭
12月1日(日曜日)午前10時より